エチオピアでクーデター未遂、陸軍参謀総長撃たれる 首相発表
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【6月23日 AFP】エチオピア政府は23日、アムハラ(Amhara)州でクーデター未遂が発生したと明らかにした。アビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相は同日、国営テレビで陸軍参謀総長が撃たれたと発表した。
AFP記者によると、アビー首相は23日未明、軍服姿で国営テレビに出演。サアル・メコネン(Seare Mekonnen)陸軍参謀総長が撃たれたと明らかにした。容体は明らかにされていない。
「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるアフリカ最東北端部に位置するエチオピアはインターネットが遮断された状態になっており、現時点でこれ以上の詳細は分かっていない。
在エチオピア米大使館は、首都アディスアベバで発砲が報告され、アムハラ州の主要都市バハルダール(Bahir Dar)周辺で暴動が起きていると警告を発した。
米大使館は、二つ出した警戒情報のうちの一つで、「米大使館は、アディスアベバで発砲があったという複数の報告を把握している。大使館員は屋内避難するよう勧告されている」と述べた。
これに先立ちエチオピア首相府は、同国に九つある州の一つで、2番目に人口が多いアムハラ州でクーデター未遂が起きたと発表していた。首相府は誰がクーデター未遂を起こしたのか、何を標的にしたのかなどといった情報は明らかにしていない。
バハルダールにいるジャーナリストがAFPに明らかにしたところによると、日没後まもなく銃撃が始まり、数時間続いたという。