【6月23日 AFP】女子サッカーW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)は22日、決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、ドイツは格下ナイジェリアとの肉弾戦に3-0で快勝。主将のアレクサンドラ・ポップ(Alexandra Popp)も「完璧」と自画自賛する内容で8強入りを決めた。

 試合は20分、リナ・マグール(Lina Magull)のインスイングのCKから、ポップがファーサイドの隅にシュートを流し込んでドイツが先制した。そのすぐ後には、マグールがペナルティーエリア内でこぼれ球をクリアしようとした相手DFと接触し、膝を抱えて倒れ込むと、主審はピッチ脇のモニターで映像を確認した後にドイツのPKを指示。これをサラ・ダブリッツ(Sara Daebritz)がしっかり決めてドイツが追加点を奪った。

 そして最後は82分、相手のミスからゴール前でボールを奪ったリア・シューラー(Lea Schueller)が、低いシュートを隅に決めてダメを押し、ドイツが一番乗りでのベスト8入りを決めた。

 代表戦出場100試合をゴールで祝った28歳のポップは、ドイツ公共放送ZDFに対して「きょうは完璧な1日だった。ナイジェリアをかなり押し込めたし、先制点を取れたので、落ち着いて試合を運べた」と話した。

 マルチナ・ボス・テクレンバーグ(Martina Voss-Tecklenburg)監督も、「ポッピ(ポップの愛称)にはとても満足している。彼女にとってきょうは特別な試合だったし、全力を出し尽くしてくれた」とコメントした。

 ドイツはここまで、開幕から4試合で相手に一つもゴールを許していない。GKのアルムト・シュルト(Almuth Schult)は、以前のW杯で当時の守護神ナディーネ・アンゲラー(Nadine Angerer)氏が達成したW杯7試合無失点の記録を少し意識していると認めつつ、「もちろん記録をつくれれば最高だけど、一番大切なのは勝ったこと。準々決勝に勝ち進めてとてもうれしい」とコメントした。

 ドイツは次戦、24日に行われるスウェーデン対カナダの勝者と対戦する。(c)AFP