【6月21日 AFP】オーストラリアラグビー協会(Rugby Australia)は21日、新方式の国際大会「リーグ・オブ・ネーションズ(League Of Nations)」の新設が断念された場合に備え、統括団体のSANZAAR(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの4か国からなるラグビー連合協会)が、南半球4か国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)の新たなモデルについて検討していることを明かした。

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 物議を醸したリーグ・オブ・ネーションズの新設が断念される中、ザ・ラグビーチャンピオンシップにはフィジーや日本の他に米国が加わる可能性が出てきている。

 同協会のレイリーン・キャッスル(Raelene Castle)最高経営責任者(CEO)は、協会の公式ウェブサイトで、「ワールドラグビー(World Rugby)の国際大会が行ってきたプロジェクトでは、既成概念にとらわれない考え方であらゆる物事、大会カレンダー、時期、さまざまなチームの参加など、そうしたすべてのことを検討してきた」と述べた。

「その結果、SANZAARの各国はTRC(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)の拡大を検討することにした」「しかし、最終決定には至っていない」

 この路線変更によってフィジーと日本の他に米国も、2021年に発効される新しい放映契約に関する交渉が開始される中で、利益拡大のためにラグビーの伝統的な強豪国であるオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、そしてアルゼンチンに加わる可能性が出てきた。(c)AFP