【3月7日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は6日、北半球と南半球の12チームが出場し、ディビジョン間の昇降格がある新方式の大会「リーグ・オブ・ネーションズ(League Of Nations)」の詳細を発表した。

 これまで新大会をめぐっては選手会から批判があったほか、フィジーをはじめトンガ、サモアといった太平洋諸島の国々が大会から除外されるという報道があり、選手からは過度な負担を不安視する声も上がっていた。

 主に欧州など海外を拠点にプレーしている太平洋諸島出身のプロ選手600人で組織されている選手会「パシフィック・ラグビープレーヤーズ・ウェルフェア(PRPW)」は、同地域にルーツを持つ選手が他のチームでプレーすることなどを求め、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)のボイコットも視野に入れていた。

 しかしワールドラグビーは、来週にアイルランドのダブリンで行われる会議を前に、2022年のスタートを目指す新大会のコンセプトを発表。大会は「ラグビーの世界規模の発展を確約する」とした。

 また「報道とは裏腹に、われわれが提案している大会には昇格と降格があるため、すべてのチームにトップレベルでプレーする機会を提供できる」と述べ、 「このモデルの下、シックスネーションズ(Six Nations Rugby)やザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship)に参加していない太平洋諸島の国々をはじめ、すべてのチーム」が毎年世界最高レベルの試合をする可能性を有していると付け加えた。

「この競技には選手の幸福が欠かせない。原案では決勝まで進んだ場合、選手は最大13試合プレーすることになるが、それに比べて現在のテストマッチの平均試合数は12から14である。ほとんどのチームの試合数は11になる見込みだ」