【6月19日 AFP】西アフリカのマリ中部で、武装集団がドゴン(Dogon)人の村二つを襲撃し、38人が死亡、多数が負傷した。政府が18日、明らかにした。死者数は暫定的なものとしている。

 政府の声明によると、ブルキナファソとの国境に近いガンガファニ(Gangafani)村とヨロ(Yoro)村が17日夜、「テロ攻撃」の標的とされたという。

 この襲撃に関してこれまでに犯行声明を出した勢力はない。しかしマリでは今年、ドゴン人とフラニ(Fulani)人の間で血で血を洗う抗争が続いている。

 フラニ人は主に牛の飼育や取引で生計を立てているのに対し、ドゴン人とバンバラ(Bambara)人は伝統的に定住し、農耕に携わってきた。

 マリでは中部の民族対立だけでなく、イスラム過激派の活動も続いており、政府が鎮圧に苦慮している。(c)AFP/Serge DANIEL