【6月15日 AFP】カナダ政府は14日、12月中旬以降に予定されている食用大麻の生産・販売についての新規制を発表し、子どもの興味を引く可能性のあるクマの形をしたグミや棒付きキャンディーなどの大麻入り食品は禁止することを明らかにした。

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 カナダでは昨年10月に、嗜好(しこう)用大麻の利用が合法化された。これに続く新規制は、今年の10月17日に施行され、食用大麻の他、大麻抽出物と局所麻酔用大麻の生産・販売にも適用される。ただし、大麻を使用した新製品が店頭に並ぶのは12月中旬以降だと当局はメディアに説明している。

 新規制では、主要な精神活性成分のテトラヒドロカンナビノール(THC)を10ミリグラム以上含む大麻入り食品の販売は禁止され、大麻抽出物と局所麻酔用大麻については、1個包装当たり1000ミリグラムが最高含有量とされる。大麻に慣れていない消費者には、THC量わずか2.5ミリグラム以下の大麻入り食品が推奨されている。

 保健省は、大麻を胃の中に摂取して効果を感じるまでには最大2時間かかる可能性があると説明している。一方、大麻を吸入した場合は数秒から数分で効果が表れ、また、吸引の方が経口摂取よりも効果が強い。

 生産業者や販売業者は、販売時に健康やダイエット効果をうたうことを禁じられる他、アルコール飲料との混合や関連付けも禁止される。そのため、一部企業が開発している大麻入りビールの販売は認められない。

 統計局によると、昨年10月17日に嗜好用大麻が合法化されてから、カナダ人推定540万人が大麻を購入。うち60万人超が初めて大麻を使用したという。(c)AFP