【11月1日 CNS】中国は世界最大のたばこ生産国であり、最大の消費国でもある。たばこの害は、今や世界の公共衛生にとって最も重大な問題の一つとなっており、上海市では天井のある建物内での全面禁煙が実現し、たばこ規制が強化されているが、電子たばこの普及にともなう喫煙者の低年齢化が進み、成人と女性の喫煙率がともに上昇している。

 上海市健康促進委員会弁公室の呉凡(Wu Fan)副主任の説明によると、上海市では喫煙具の無い場所が93.7%、吸い殻が見当たらない場所が8.5%、屋内に喫煙室が設けられていない場所が98%に達しているという。

 呉副主任は「一部の公共施設、娯楽施設、飲食店、特に個室の中は、依然として違法な喫煙の『重大災害区』となっている。電子たばこのような新型の喫煙製品の普及で、喫煙者の弱年齢化の傾向が見られ、25歳から44歳の成人喫煙率と女性喫煙率が絶えず増加している」と指摘した。

「大規模な宣伝活動を行い、監督部門の法規執行と管理措置の強化を図り、あわせて禁煙管理の指導や訓練を行う。施設の管理責任者自身がしっかりと禁煙管理できる仕組みをつくる」

「禁煙ボランティアの役割を強化し、法規執行部門の力が及ばないところを補い、禁煙管理の重点対象や管理が容易でないエリアをカバーする。社会全体で、住民全員で、効力が長続きする禁煙管理の総合的なメカニズムを作る」(c)CNS/JCM/AFPBB News