【5月27日 AFP】18-19イタリア・セリエAは26日、第38節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はホームでエンポリ(Empoli)に2-1で勝利し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権を確保した。

 また、アタランタ(Atalanta)もサッスオーロ(US Sassuolo)を3-1で下したため3位フィニッシュとなり、史上初となるチャンピオンズリーグ出場を決めた。

 この日の最終節は、インテルとアタランタ、ACミラン(AC Milan)、ASローマ(AS Roma)の4チームが残り二つのチャンピオンズリーグ出場枠を争うという中で行われ、エンポリは勝利すれば残留できることを知った上でインテルとの一戦に臨んだ。

 本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)にエンポリを迎えたインテルは、前半をスコアレスで折り返すも、後半から出場したケイタ・バルデ・ディアオ(Keita Balde Diao)の51分のゴールで先制。ユニホームを脱いで喜んだケイタ・バルデには、イエローカードが提示された。

 その後、マウロ・イカルディ(Mauro Icardi)がGKバルトワミ・ドロゴフスキ(Bartlomiej Dragowski)に倒され、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の結果PKを獲得したインテルだったが、イカルディがこれを失敗し、リードを広げるチャンスをふいにした。

 するとエンポリは76分、ゴール前でフリーになっていたハメド・トラオレ(Hamed Traore)が右サイドからのクロスに合わせ、同点弾をマーク。これでエンポリは暫定的に降格圏を脱し、インテルはその時点でリードしていたミランに追い抜かれ、5位に転落した。

 それでもインテルは5分後、ゴールポストのはね返りをラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)が押し込み勝ち越しに成功する。

 エンポリは何度か相手ゴールを脅かし、インテルDFのクリアがクロスバーに当たるなど、終盤は見どころの多い展開となった。

 後半アディショナルタイム、GKドラゴフスキが攻撃に参加していたため、ボールを拾ったインテルの選手は無人のゴールにボールを流し込んだ。しかし、その前にケイタ・バルデがドラゴフスキを引っ張って倒していたため、この日2枚目となるイエローカードで退場となり、得点も認められなかった。

 しかし、試合はこのまま2-1で終了し、インテルの4位とエンポリの降格が決まった。

 一方、ホームスタジアム改修中のアタランタは、ホームゲーム扱いだったにもかかわらず敵地のサッスオーロ戦を強いられると、先制を許す苦しい立ち上がりとなった。

 しかし、アタランタはドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)のゴールで追いつくと、前半終了間際には乱闘騒ぎで先制点を決めたドメニコ・ベラルディ(Domenico Berardi)が退場となり数的有利な状況に。後半にはアレハンドロ・ゴメス(Alejandro Gomez)とマリオ・パシャリッチ(Mario Pasalic)が追加点を挙げ、3-1で勝利したアタランタが3位でのフィニッシュを決めた。

 アタランタのアントニオ・ペルカッシ(Antonio Percassi)会長は伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「特別なシーズンだった」「ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督と抱擁した。来季も彼がチームを率いることはすでに決まっている」と語った。

 また、ハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の得点とフランク・ケシエ(Franck Kessie)の2ゴールでSPALを3-2で下したミランは、一時的に4位に浮上したものの、インテルが勝利したことで5位となり、チャンピオンズリーグの出場権には届かなかった。

 ローマはホームでパルマ(Parma Calcio)に2-1で勝利したが、6位でシーズンを終えることになった。(c)AFP