【5月24日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は23日、性的暴行などの罪で起訴され、セクハラ告発運動「#MeToo(私も)」拡大のきっかけともなったハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告が、民事訴訟の和解金4400万ドル(約48億円)を支払うことで被害者および債権者らと暫定合意したと報じた。

 和解金支払いはまだ正式な合意ではないものの、ワインスタイン被告を相手取って起こされたすべての民事訴訟を対象としており、カナダや英国での訴訟も含まれている。

 ワインスタイン被告の広報担当者はこの件に関し、コメントを控えた。

 ただ、合意によってワインスタイン被告が刑事訴訟を免れることはなく、裁判は予定通り9月に行われ、5週間続く見通し。

 ワインスタイン被告は現在、女性2人に対する暴行の罪で起訴されており、有罪となると終身刑が言い渡される。

 一時はハリウッドで最も力を持つ人物の一人であったワインスタイン被告は2017年10月以降、80人以上の女性からセクハラや性的暴行を告発され、失脚へと追い込まれた。告発した女性の中にはアシュレイ・ジャッド(Ashley Judd)さん、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さん、サルマ・ハエック(Salma Hayek)さんといった有名女優も含まれている。(c)AFP