■小さくない影響

 アザー厚生長官は、米国でのはしか感染者数が、今年だけですでに700人以上に上っていることに触れながら、こうした誤情報の影響が決して小さくないと指摘した。

 ワクチンの安全性に関するデマ情報が人々の間で拡散するのを防ぐために講じられている対策の一つは、米フェイスブック(Facebook)や米ツイッター(Twitter)などのソーシャルメディア企業に対して、虚偽情報を削除したり、明示的にフラグを付けたりするよう強く求めることだ。

 この問題について、GAVIアライアンスのバークリー代表も「誤った情報が人々の命を奪っている」と語った。

 WHOによると、ワクチンは年間約300万人の命を救っているという。同機関の予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括するキャサリン・オブライエン(Katherine O'Brien)氏は、「ワクチンは自閉症を引き起こさない。ワクチンは大人を形成するものだ」とコメントしている。(c)AFP/Nina LARSON