【5月22日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)が、チェルシー(Chelsea)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)決勝を「個人的な」理由で欠場することが決まった。21日にウナイ・エメリ(Unai Emery)監督が明かした。

 アルメニア出身のムヒタリアンについては、5月29日に行われるヨーロッパリーグ決勝の舞台が、同国と政治的な緊張状態にあるアゼルバイジャンの首都バクーということで、身の安全が不安視されていた。

 エメリ監督は「残念だがどうしようもない」「けさムヒタリアンと話をした。非常に個人的な決断だ。出場してチームを助けたがっているが、クラブが家族や本人と話した結果、行かないことが決まった。無理強いはできない」とコメントした。

 クラブもムヒタリアンのために手を尽くしたとのことで、「ミキ(ムヒタリアン)のメンバー入りに向けて、あらゆる選択肢を徹底的に探ったが、本人と家族との話し合いの末、全員合意の上で遠征に同行しないことが決まった」と発表している。

 一方で、アゼルバイジャンサッカー協会(AFFA)は安全対策は整っていると主張し、アーセナルの判断は「不当」だと述べている。AFFAは「アーセナルと選手、家族が下した不当な判断は極めて遺憾」「同行しないという個人の権利は承知しているが、以前から繰り返している通り、開催国としてアゼルバイジャンは欧州サッカー連盟(UEFA)が求めるあらゆる保証を提供し、ムヒタリアン氏の安全は確保されている」と話している。

 ムヒタリアン本人も、欧州カップ戦決勝というまたとない機会を逃すことを残念がり、ツイッター(Twitter)にメッセージを投稿している。

「今ある選択肢をすべて検討して、チェルシーとのEL決勝の遠征に同行しないという厳しい決断を下さなくてはならなかった」「そう何度も経験できる試合ではないし、確かに出場できないのはつらい。チームメートを応援する。ぜひトロフィーを持ち帰ってほしい」

 ムヒタリアンは今季のヨーロッパリーグで11試合に出場しており、優勝すれば来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権が得られる決勝に出場できないのは、チームとしては痛手になる。

 その一方で、アルメニア代表の主将でもあるムヒタリアンは、2018年10月に行われたヨーロッパリーグのカラバフFK(Qarabag FK)とのアウェーゲームでも、ナゴルノカラバフ(Nagorny Karabakh)自治州と母国との紛争を理由に遠征メンバーから外れていた。(c)AFP/Kieran CANNING