【5月20日 AFP】トルコ当局は20日、2016年のクーデター未遂事件を首謀したとされるグループにつながりがあったとして、外務省の元職員および現役職員計249人の逮捕を命じた。検察当局が明らかにした。

 首都アンカラの検察当局によると、少なくとも78人がすでに拘束されているという。

 今回の取り締まりは、在米イスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師のグループのメンバーを外務省職員の採用試験で有利にさせる不正があったとする捜査の一環。

 検察当局によると、容疑者らは2010~13年に外務省に入省した職員だという。

 司法筋がAFPに語ったところによると、14人が現職で、残りはすでに退職している職員だという。

 トルコ政府は、ギュレン師とその支持者が、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の失脚を狙った2016年のクーデター未遂事件を画策したとみなしている。

 同国ではクーデター未遂事件以降、教員や裁判官、兵士ら、公的機関の職員数万人が解雇や停職処分を受けている。(c)AFP