【8月3日 AFP】トルコサッカー連盟(TFF)は2日、同国のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の政権転覆を試みた7月15日のクーデター未遂を受け、審判を含む94人の関係者を解任したと発表した。

 TFFは「われわれ協会は、国内の主要主審と副審、地域リーグの主審と副審、そして地域審判委員や監視委員を含む94人を解任する必要があると判断した」と声明を出した。

 声明はこれ以上のことについて言及していないものの、国内の日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は、名前を明かしてはいないが、1人の審判はトルコ1部リーグで試合を裁いている人物だと伝えている。

 米国在住のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師の支持者が企てたと糾弾されたクーデター未遂の余波は、トルコのあらゆるところに広がっており、サッカー界もその例に漏れない。先週には、ギュレン派の活動に関与している者を見極めるための「治安査察」のため、TFFの全幹部が辞任している。

 一方、昨季のトルコ1部リーグで得点王に輝いたドイツ代表のマリオ・ゴメス(Mario Gomez)は、政情不安を理由にベシクタシュ(Besiktas)からの退団を発表している。

 しかしながらTFFは、予定されているリーグ戦や国際試合については今後も予定通りに開催されるとしている。(c)AFP