【5月20日 AFP】サッカー元ドイツ代表のメスト・エジル(Mesut Ozil)が18日夜、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領との夕食会に出席した。エジルは過去にもエルドアン大統領と面会したことが問題視されてたびたび物議を醸しており、再び批判の的になりかねない事態となっている。

 イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するエジルはこの日、トルコ・イスタンブールのドルマバフチェ宮殿(Dolmabahce Palace)で行われたイフタールの夕食会に参加した。イフタールとは、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の日没後の食事のこと。

 トルコメディアで報じられた写真では、エジルがエルドアン大統領の両横を婚約者のアミネ・ギュルシェ(Amine Gulse)さんと挟む形で座り、笑みを浮かべる姿が確認された。

 別の写真では、エジルと元ミス・トルコのギュルシェさんがエルドアン大統領と同じ部屋で座っている様子が写っている。またこの場には、トルコ大統領府通信局のファフレッティン・アルトゥン(Fahrettin Altun)局長も同席していた。

 トルコにルーツを持つエジルは3月、夏に予定している結婚式にエルドアン大統領を招待したことを受け、批判を浴びた。エジルは昨年にも大統領と写真を撮影したことで物議を醸し、その時はドイツ国内で人種差別の被害に遭っている。

 2018年5月にエルドアン大統領と面会して以降、ドイツへの忠誠心を疑問視されたエジルは、昨年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)で惨敗した後に代表チームを引退。ドイツサッカー連盟(DFB)の中で人種差別があったと訴えたが、連盟側は否定していた。(c)AFP