【5月13日 AFP】12日に行われたテニスのマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2019)男子シングルス決勝でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れたステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が試合後、自身は疲労困憊(こんぱい)で頭が働かないと話した。

 前日の準決勝で5度の大会優勝を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)をフルセットの激闘の末に破ったチチパスだったが、この日は王者ジョコビッチに3-6、4-6で一方的に敗れた。

 20歳のチチパスは試合後「自分のパフォーマンスには満足感があるが、同時に魂が抜けたような感じもする」「失望ではなく、空虚だ」「今は疲れすぎて頭が働かないし、何も考えられない」と語った。

 また「彼(ジョコビッチ)が勝利にふさわしかった。彼は信じられないようなプレーをしていたが、自分はほとんどできなかった」と勝者をたたえ、「脚も言うことを聞かず、身体的に戦える状態ではなかった。脚だけでなく体全体に疲労や痛みを感じる」と付け加えた。

「昨夜にタフな試合をこなしたことを彼も知っていたし、それを生かして私を走らせて苦しめてきた。こちらは打開策がなかった」

 チチパスは今後、休む間もなくイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)が開催されるローマへ向かうことになっている。同大会では予選勝者の地元選手と初戦を戦う。(c)AFP