【5月5日 AFP】18-19フランス・リーグ1は4日、第35節の試合が行われ、不調が続くパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、後半アディショナルタイムのエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)のPK失敗が響き、ニース(OGC Nice)と1-1で引き分けた。

 60分にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のPKで同点としたPSGは、後半アディショナルタイム5分にニースのボンフィム・ダンテ(Dante Bonfim Costa Santos)にネイマールがファウルを受けていたことがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で確認されてまたもPKを獲得。しかしカヴァーニのシュートは、相手GKワルテル・ベニテス(Walter Benitez)に阻まれた。

 2週間前にリーグ優勝を決めているPSGは、2位リールに17ポイント差をつけているが、リーグ戦ここ6試合でわずか1勝しか挙げられておらず、3月に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に喫した悪夢のような敗戦から立ち直れていない。

 4月27日に行われたレンヌ(Stade Rennes FC)とのフランス杯(French Cup 2018-19)決勝では2点のリードを守りきれずPK戦の末敗れたPSGは、続くリーグ戦ではモンペリエ(Montpellier HSC)に2-3で敗れた。なお、フランス杯決勝で危険なタックルにより一発退場となったキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)は3試合の出場停止処分を受けている。

 PSGのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は「少し奇妙な期間を過ごしている。われわれはリーグ優勝を早々に決めた。きょうの試合は親善試合のようなプレーだった」とコメント。「自分も含めてチームは試合前の緊張感を欠いているが、それはノーマルなことだ。勝つ意味はなく、何の目標も残されていないからね」

 また、トゥヘル監督は「チームをさらに良くするための答えを次のシーズンは見つける。それは絶対不可欠だ」と来季への意気込みを口にしている。

 リーグ戦で1月以来のゴールを決めたネイマールでも眠りに落ちているチームの目を覚ますことはできなかった。ネイマールには今後、フランス杯決勝後にファンを殴打したことに対する処分が言い渡される。(c)AFP