【4月29日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは28日、第36節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は1-0でバーンリーFC(Burnley FC)を下し、リバプール(Liverpool FC)と勝ち点1差の首位を守った。

 敵地ターフ・ムーア(Turf Moor)で苦しい前半45分を過ごし、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督も不満げな様子を見せていたシティだったが、後半に入るとギアを上げて相手ゴールに何度も迫ると、60分過ぎにセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)がようやく得点。相手DFも必死にクリアしたが直前にラインを割っており、シティが均衡を破った。

 結局、このアグエロの今季リーグ戦20ゴール目が決勝点となったシティは、プレミア12連勝を飾り、残るレスター・シティ(Leicester City)戦とブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦の2試合に勝利すれば自力での優勝が決まる。

 一方、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対チェルシー(Chelsea)の4位争いの直接対決では、近年ユナイテッドを何度も救ってきた守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)がまたしてもミスを犯し、1-1のドローで勝ち点1を分け合った。アーセナル(Arsenal)は0-3でレスター・シティ(Leicester City)に苦杯をなめた。

 前節のシティとのダービーから先発5人を変更したユナイテッドは、およそ540分ぶりに流れの中からのゴールが生まれ、フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)の得点で幸先良く先制したが、前半終了間際にアントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)の強引なロングシュートをデ・ヘアが処理し損なうと、こぼれ球をマルコス・アロンソ(Marcos Alonso)に押し込まれた。

 デ・ヘアと同じスペイン出身のマタは「自分の中でダビドの実力に疑いはない」「素晴らしいレベルにあるし、クラブのためになっている。彼のセーブで僕らが拾ってきた勝ち点は信じられないほどたくさんある」「誰にでも良いときと悪いときがあり、大事なのはどう立て直すかだ」とコメントした。

 アーセナルは、1967年以来となるリーグ戦3試合連続の3失点を喫し、この数週間の失速でトップ4争いから後れを取り始めている。来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の出場権をめぐる争いは、4位チェルシーを5位アーセナルが勝ち点2差、6位ユナイテッドが同3差で追う状況で残り2節となっている。

 今節は上位2チームが互いに譲らず頂点を目指し続けているのとは対照的に、新本拠地で敗れた3位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を含め、トップ4フィニッシュを争う全チームが足踏みする結果に終わった。(c)AFP/Kieran CANNING