【4月27日 AFP】19F1第4戦アゼルバイジャンGP(Azerbaijan Grand Prix 2019)は26日、フリー走行1回目が行われ、開始直後にコース上にあるマンホールのふたがウィリアムズ(Williams)のジョージ・ラッセル(George Russell)のマシンを破損させる珍しい事故が発生した。さらにラッセルのマシンを運んでいた回収車のクレーンがコース上の橋に衝突するトラブルが続き、セッションは中止となった。

 2台がタイムを計測した後、ラッセルのマシンは前走者が走行した影響で少し浮いていたマンホールのふたにハイスピードで接触。マシンの底に深刻な損傷を受け、コース上にその残骸が飛び散った。

 ラッセルは無傷だったものの走行は不可能となった。サーキットには同様のマンホールが300個以上あったため、すべてのふたが固定されているか確認するため、レーススチュワードはセッションを中止とした。

 その後ラッセルのマシンはピットに運ばれたが、途中で回収車のクレーンがコース上にある橋と接触。これによりクレーンは破損し、そこから漏れた油圧オイルがラッセルのマシンのエンジンカバー上に降り注いだ。これにより別のレスキュー車が必要となるなど、オープニングセッションは喜劇さながらとなった。

 苦戦が続くウィリアムズでの4戦目で不運に見舞われたラッセルは、「体に大きな衝撃があってエンジンがすべて停止した」とコメントしている。

「マシンの底面が破損したが、今は少しシャシーのことを心配している。いたって普通にスタートしたのに、僕たちのセッションは台無しになった。このステージで自分たちが求めていたものではないよ」 (c)AFP