【4月16日 AFP】人気女優ら50人が関与した米名門大学の裏口入学問題で、あっせん業者に賄賂を払って娘2人を南カリフォルニア大学(USC)に入学させたとして訴追された米女優ロリ・ロックリン(Lori Loughlin)被告(54)と夫のファッションデザイナー、モッシモ・ジャヌリ(Mossimo Giannulli)被告は15日、マネーロンダリング(資金洗浄)の罪について無罪を主張した。AFPが裁判関連文書で確認した。

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 人気ドラマ「フルハウス(FULL HOUSE)」で知られるロックリン被告とジャヌリ被告は2016年と17年、大規模不正入学を首謀していたウィリアム・シンガー(William Singer)被告に50万ドル(約5600万円)を払い、2人の娘をボート競技の選手と偽ってチームの推薦枠を利用し、南カリフォルニア大に入学させた、マネーロンダリングと銀行詐欺の罪に問われている。有罪となれば、2人には最大で禁錮40年が言い渡される可能性がある。

 当局筋によれば、シンガー被告はコーチや大学の入学担当者らへの賄賂として約2500万ドル(約28億円)を受け取った罪を認め、現在は当局に協力しているという。

 大学不正入試の一大スキャンダルをめぐっては、ロックリン被告夫妻の他、ドラマ「デスパレートな妻たち(Desperate Housewives)」の人気女優フェリシティ・ハフマン(Felicity Huffman)被告(56)も訴追された。ハフマン被告は、長女が米国の大学進学適性試験「SAT」を受験した際に、1万5000ドル(約170万円)を支払って得点を水増しさせた罪に問われたが、罪を認め、司法取引に応じている。(c)AFP