【3月13日 AFP】米検察当局は12日、子どもを名門大学に裏口入学させるための総額数千万ドル(数十億円)の詐欺行為に関与した疑いで、米ドラマ「デスパレートな妻たち(Desperate Housewives)」のフェリシティ・ハフマン(Felicity Huffman)容疑者(56)と「フルハウス(FULL HOUSE)」のロリ・ロックリン(Lori Loughlin)容疑者(54)の人気女優2人を含む50人を訴追したと発表した。

【写真特集】海外女性セレブのビフォーアフター

 訴追された人々には企業幹部、資産家、ワイン醸造業者やファッションデザイナーも含まれ、自身の子どもをエール大学(Yale University)、スタンフォード大学(Stanford University)、ジョージタウン大学(Georgetown University)、南カリフォルニア大学(USC)などの名門大学に入学させるため、入学試験での不正や贈収賄を行った疑いが掛けられている。

 依頼人らは、カリフォルニア州在住のウィリアム・リック・シンガー(William Rick Singer)被告が運営する偽の慈善団体に巨額の謝礼を支払い、米大学進学適性試験の「SAT」や「ACT」での不正や、本来なら大学のスポーツチームに入団できない子どもをスカウトさせるための大学職員やコーチらへの賄賂の手配を依頼していたとされる。

 ハフマン容疑者とロックリン容疑者を含む33人の保護者に対しては、詐欺共謀の疑いが掛けられている。事件が立件されたマサチューセッツ州ボストン(Boston)の検察当局によると、裏口入学の料金は20万~650万ドル(約2200万~7億2000万円)で、シンガー被告は保護者らから総計約2500万ドル(約28億円)を受け取っていた。(c)AFP