【4月1日 AFP】18-19イタリア・セリエAは31日、第29節の試合が行われ、アウェーのナポリ(SSC Napoli)はASローマ(AS Roma)に4-1で勝利し、2位の座を確固たるものにした。

 2分にアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)のゴールで先制に成功したナポリは、後半にもドリース・メルテンス(Dries Mertens)、シモーネ・ヴェルディ(Simone Verdi)、アミン・ユネス(Amin Younes)に得点が生まれた。

 アーセナル(Arsenal)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)準々決勝に向けて調子を上げているナポリのカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は、「きょうのようなパフォーマンスを期待していた。チームは成長している」「選手たちは、ピッチ上の勝利者だった」とコメントした。

 一方、ローマのクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は「厳しい」と振り返った。「ローマからのオファーを受けたことを後悔しているか? いや、まったくそんなことはない。このクラブを率いたことを決して後悔してはいない」

 来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)の出場権が与えられる6位と1ポイント差の7位に順位を落としたローマは、来季の欧州カップ戦に出場できない恐れがある。

 また他の試合では、ラツィオ(SS Lazio)がインテル(Inter Milan)に1-0で勝利した。

 ラツィオは消化試合数が一つ少ない状況で順位を5位に上げ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の最後の出場権が与えられる4位につけ、サンプドリア(Sampdoria)に0-1で敗れたACミラン(AC Milan)に勝ち点3差と迫っている。

 13分にセルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(Sergej Milinkovic-Savic)にゴールを許しホームで敗れたインテルのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は、「(チャンピオンズリーグの出場権争いをしている)直接のライバルに痛恨の黒星を喫した」とコメントした。

「われわれは長い時間、試合の主導権を握っていた。しかし、不運にもチャンスを外すと先制され、ラツィオにペースをつかまれた」

 前日に行われた試合では、好調のモイゼ・ケアン(Moise Kean)が決勝点をマークし、エンポリ(Empoli)を1-0で下した王者ユベントス(Juventus)が8連覇に向けて前進した。

 残り9試合で首位ユベントスに15ポイント離されている2位ナポリは、1990年以来となる優勝の可能性はほぼ消滅したが、これで3位インテルとの勝ち点差は10にまで広がった。(c)AFP/Emmeline MOORE