【3月29日 AFP】米大リーグ(MLB)は28日、開幕戦が各地で行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)とニューヨーク・メッツ(New York Mets)がそれぞれ初回に先制本塁打を記録するなどしてシーズン初戦を白星で飾った。ヤンキースの開幕投手となった田中将大(Masahiro Tanaka)は、5回3分の2を投げて6安打、2失点、5奪三振、無四球の好投で勝利投手となった。

 2019年シーズンは前週すでに東京ドーム(Tokyo Dome)で開幕し、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)がオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)に2連勝を飾ったが、その他の28球団はこの日が開幕戦となり、各スタジアムが例年通りのお祭りムードに包まれる中で、ヤンキースがボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)を7-2で下し、メッツがワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)に2-0で勝利した。

 ヤンキースは本拠地ニューヨークで行われた一戦で、指名打者のルーク・ヴォイト(Luke Voit)が初回に3点本塁打を放ち先制に成功。さらに3回に満塁のチャンスを迎えると、ミゲル・アンドゥハル(Miguel Andujar)が併殺に倒れる間にアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)が三塁から生還して4-0とリードした。

 オリオールズは4回にトレイ・マンシーニ(Trey Mancini)が本塁を踏んで1点を返したが、5回にはヤンキースが再び満塁とすると、ヴォイトの死球に加えてアンドゥハルの犠牲飛でジャッジが生還して2点を追加。オリオールズは6回にマンシーニの二塁打で1点を返すも、ヤンキースが8回にグレッグ・バード(Greg Bird)のソロ本塁打で突き放した。

 この敗戦で、オリオールズは開幕戦での連勝が8でストップした上に、ヤンキースとのシーズン初戦での連勝記録も3で途絶えた。

 一方、敵地に乗り込んだメッツは、ロビンソン・カノ(Robinson Cano)二塁手がナショナルズの先発マウンドに上がったエースのマックス・シャーザー(Max Scherzer)から初回に先制アーチを放つと、8回には左翼への1点適時打で試合を決定づけた。

 シーズン開幕戦のマウンドで、前年のサイ・ヤング賞(Cy Young Award)投手と次点の選手が対決するのは40年ぶりとなった。シャーザーはメッツの先発ジェイコブ・デグロム(Jacob deGrom)に2018年シーズンのナ・リーグ年間最優秀投手の栄冠を譲っていたが、この日の勝ち星も奪われた形となった。(c)AFP