【3月27日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は26日、各地で行われ、グループFのスペインはアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が2得点を挙げ敵地でマルタを2-0で下した。ノルウェーとの初戦に続き連勝を飾り、完璧なスタートを切ったスペインは、同組首位に立っている。

 ボールを保持しながらチャンスをつくりだせずにW杯ロシア大会(2018 World Cup)で早期敗退したスペインは、この日も同じ課題を露呈したが、1月にチェルシー(Chelsea)からアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)へ加入して以降、調子を取り戻しているモラタが再び活躍したことは前向きな材料となる。

 公式戦ここ6試合で5ゴール目を決め、近年のスペイン代表を悩ませているポジションでの自身の立場をより強固なものにしたモラタは「僕がここにいられることをどれだけ幸せに感じているか監督は知っている。彼に感謝している」「できるだけ早く本戦出場を決めたいと思っているから、きょうは勝利することが重要だった」と話した。

 グループDでは、コナー・フーラハン(Conor Hourihane)が前半に決めた見事なFKが決勝点となり、アイルランドがジョージアに1-0で勝利。ミック・マッカーシー(Mick McCarthy)監督の2期目では初のホームゲームを白星で飾った。

 しかし、この日の試合の前半には、物議を醸しているアイルランドサッカー協会(FAI)のジョン・デラニー(John Delaney)事務総長に抗議する目的で、アイルランドのファンがテニスボールをピッチ上に投げ入れる一幕があり、首都ダブリンでの一戦は水を差されてしまった。

 来年行われる本大会の出場を目指すアイルランドは2連勝とし、同組の首位を走っている。(c)AFP