【3月27日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は26日、各地で行われ、グループJではイタリアがリヒテンシュタインに6-0で大勝。PKで2ゴールを挙げた36歳のFWファビオ・クアリアレッラ(Fabio Quagliarella)はイタリア代表の最年長得点者となった。

 クアリアレッラは今季のイタリア・セリエAで27試合に出場し、ここまでユベントス(Juventus)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)よりも2ゴール多い最多21得点をマーク。得点ランキングのトップに立つなど結果を残したことで、顔ぶれが一新されたアズーリ(Azzurri、イタリア代表の愛称)に復帰を果たした。

 35分にPKを決めたクアリアレッラは前半終了間際にも再びPKで追加点を挙げ、約9年ぶりとなる代表復帰を祝った。

 36歳54日でゴールを決めたクアリアレッラは、2008年に35歳でゴールを決めたクリスティアン・パヌッチ(Christian Panucci)氏を上回り、イタリアの最年長得点記録をつくった。

 クアリアレッラは「素晴らしい夜だ」と振り返り、「チームメートに感謝したい。2ゴールを決めた後、3点目を取らせようとしてくれたが、それはかなわなかった」と続けた。

「ジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho ‘Jorginho‘)とレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)に感謝している。このチームのPKキッカーである2人が、私に蹴るように言ってくれたから」「『今夜は君のもの。蹴ってほしい』と声をかけてくれた」

 17分、ステファノ・センシ(Stefano Sensi)のヘディングゴールで先制したイタリアは、32分にマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)が追加点をマーク。

 その後、クアリアレッラが2ゴールを挙げスコアを4-0にすると、69分に19歳のモイゼ・ケアン(Moise Kean)が代表での自身2点目を記録し、76分にはクアリアレッラとの交代で代表デビューを果たした30歳のレオナルド・パヴォレッティ(Leonardo Pavoletti)が6点目を決めた。

 ニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)とケアンのゴールで23日のフィンランド戦に2-0で勝利していたイタリアはこれで2連勝となり、グループJの首位に立った。

 他の試合では、ボスニア・ヘルツェゴビナが2点のリードを生かせずギリシャと2-2のドロー。両チームは勝ち点4で並んでおり、3ポイントのフィンランドが4位につけている。(c)AFP