【3月24日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選のフィンランド戦で、代表初得点を決めたイタリアのモイゼ・ケアン(Moise Kean)が、所属するイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)ではクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を手本にしていると話し、これからも記録破りのキャリアを送りたいと意欲を口にした。

 19歳のケアンは、負傷離脱したフェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)に代わって先発に抜てきされ、ユベントスで同僚のフェデリコ・ベルナルデスキ(Federico Bernardeschi)、チロ・インモービレ(Ciro Immobile)とともに3トップの一角で出場すると、74分にチームの追加点を奪取。2-0の勝利に貢献した。

 コートジボワール出身の両親の元、トリノ(Turin)とミラノ(Milan)の中間にある北部のベルチェリ(Vercelli)で生まれたケアンは「自分はクリスティアーノ・ロナウドから学んでいる。トレーニングでは彼の秘密を盗んでいる」と話した。

「そのときが来ても慌てないように、いつでも出られる用意をしていたし、常にトレーニングを積んでいた」「最高の夜になったけど、破らなくちゃいけない記録はたくさんあるし、破りたいと思っている」

「招集には燃えたし、興奮した。絶対に自分の力を見せてやろうと思った。チロから素晴らしいパスが来たから、得点できたのは彼とチーム全体のおかげだ」

 2000年2月生まれのケアンは、これまでに2000年代生まれの選手のセリエA先発第1号やゴール第1号、U-21イタリア代表選出第1号などの記録をつくると、昨年11月の米国との親善試合では、交代出場で初のフル代表デビューを飾り、今回公式戦出場を果たした。

 またフィンランド戦の得点は、イタリア代表では史上2番目に若い年齢でのゴールであり、ユベントスの大先輩ブルーノ・ニコール(Bruno Nicole)氏が1958年のフランス戦で挙げた、18歳と258日でのゴールに次ぐ記録となっている。

 チームを率いるロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、「ケアンにはクオリティーと、素晴らしい可能性がある。すべては本人次第だし、ハードワークしなければならない」「ケアンや(ニコロ・)ザニオロ(Nicolo Zaniolo)のような選手にかけるのは難しいことではない。2人とも良い選手であることを示している」と話した。(c)AFP/Emmeline MOORE