【3月22日 AFP】全仏オープンテニス(French Open)の主催者は21日、今年の大会で賞金総額を8パーセント増額すると発表し、シングルスの優勝者には男女ともに230万ユーロ(約2億9000万円)が与えられることになった。

 全仏オープンが四大大会(グランドスラム)の中で最も優勝賞金が低いことに変わりはなく、その額は昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2018)を制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と大坂なおみ(Naomi Osaka)が獲得した380万ドル(約4億2100万円)を下回っている。

 しかし、全仏オープンの大会ディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏は、優勝選手と1週目に敗退したプレーヤーの賞金の差を縮めることを望み、1回戦で敗退した選手に与えられる額は15パーセント増え4万6000ユーロ(約580万円)になった。

 また、予選で敗退した選手への賞金も大幅に増加し、本戦目前の試合で敗れたプレーヤーは2万4000ユーロ(約300万円)を手にすることになる。

 昨年の大会では、負傷した選手が1回戦の賞金を得るためだけに本戦に出場することができないよう規則が変更されたため、男子のドローには8人のラッキールーザーが入っていた。

 今年の全仏オープンは5月26日に開幕し、男子の決勝は6月9日に行われる。(c)AFP