【3月16日 AFP】米大手テレビ局NBCが、深夜のトーク番組の司会にカナダ人の人気ユーチューバー、リリー・シン(Lilly Singh)さん(30)を起用することが分かった。米国の夜のテレビ番組で女性が司会を務めるのは約30年ぶり。

 米国のテレビ業界では夜のトーク番組が半世紀以上もの間、主流だが、司会は一般的に白人男性が務めてきた。

 インド人の両親の元、カナダで生まれたシンさんは、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」チャンネルで2010年に立ち上げた「スーパーウーマン(Superwoman)」で人気を博し、同チャンネルは現在、1450万人のチャンネル登録者数を誇り、総視聴回数は30億回近くに及んでいる。

 シンさんは、ジミー・ファロン(Jimmy Fallon)氏が司会を務める、NBCで最も視聴率の高い深夜番組「ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)」にゲスト出演。その際に、自身の冠番組として「ア・リトル・レイト・ウィズ・リリー・シン(A Little Late with Lilly Singh)」がスタートすることを発表した。

 シンさんは、新番組の内容は「自分のユーチューブ番組のようなもの」になると語り、「インド系カナダ人女性が深夜のトーク番組に出るなんて、ちょっとすごいと思う」と話した。(c)AFP