【3月20日 CNS】騰訊(テンセント、Tencent)系の微信支付(ウィーチャットペイ、WeChat Pay)に近頃、「友人会員」機能が追加された。店側が顧客を「友人」として加えることができ、顧客が来店して買い物をする際に、ポイントとして優遇を受けられるという仕組みだ。

 店側は同時に、モーメンツやウィーチャットグループを使って販促情報を流し、顧客の来店を促すことができる。店舗側は会員のディスカウント率を設定でき、「1%引き」「10%引き」などワンクリックで簡単に設定できる割引レートやその他の優遇レートを設定することもできる。

 店側により「会員優遇」の設定が済んだ顧客は、支払い時にQRコードをスキャンすると、画面に「ディスカウントを選択」の枠が示され、クリックするとディスカウント後の金額が自動的に示される。

 ウィーチャットペイは近年、コンビニやレストラン、交通機関などで幅広く使われつつある。しかし、2018年第3四半期のモバイル決済のシェアは、アリペイが1位で53.71%、テンセントは2位で38.82%と後れを取っている。

 注目される点は、両社の販売戦略が異なることだ。アリペイは拡大販売キャンペーンを行った際には費用を会社側が負担したが、ウィーチャットの「友人会員」に対する補填(ほてん)は店側の負担なので、どれだけ会員を増やせるかは店側の判断次第といった面がある。(c)CNS/JCM/AFPBB News