【3月13日 CNS】スペイン・バルセロナでこのほど開催されたモバイル・ワールド・コングレス2019(MWC)で、中国のスマートフォンメーカーは5G時代の先手を取ろうと、競って5Gスマートフォンを発表した。通信産業界は、5G技術は成熟に向かっていると考えている。

 華為技術(ファーウェイ、Huawei)は先月の24日、5G折り畳み式スマホ「MateX」を発表した。これは、業界で初めての5G折り畳み式スマホで、販売価格は17500元(約29万2000円)、サムスン電子(Samsung Electronics)の折り畳み式スマホより約4000元(約6万7000円)高い。ファーウェイの消費者ビジネスグループの余承東(Yu Chengdong)CEOによると、同製品はヒンジ部分の設計だけで3年を費やしたという。

 スマホメーカーのオッポ(OPPO)は、MWC開催の前日に初めての5Gスマホを発表し、実際の5Gネットワークを使い、世界で初めてとなる5Gスマホによる微博(ウェイボー、Weibo)動画の実況放送を行った。オッポは、2019年上期から5Gスマホを欧州、アジア・太平洋地域などで販売していくとのことだ。

 小米科技(シャオミ、Xiaomi)も、MWC開催前に「小米MIX3」の5Gバージョンと「小米9」の海外版を発表した。5Gスマホの販売価格は599ユーロ(約7万6000円)からで、今年5月に発売される予定だ。小米集団高級副総裁で国際業務の責任者である王翔(Wang Xiang)氏は5Gの発展に期待を寄せ、3Gと4G時代の追随者から5G時代を引っ張るリーダーへと変身したいと語っている。

 王氏は、5Gネットワークの世界的展開にはまだ少し時間がかかるが、5Gの技術はすでに成熟へと向かっており、多くの運営会社は速やかに5G関連サービスを開始したいと望んでいると述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News