【3月4日 AFP】インドネシアのアチェ(Aceh)州で4日、婚外交渉を持った男女12人に対する公開むち打ち刑が執行された。

 6組のカップルは昨年末、州都バンダアチェ(Banda Aceh)のホテルで行われた強制捜査で、婚姻関係にない異性と会っていた、あるいは親密な関係を持ったとして、シャリア(イスラム法)違反で逮捕された。

 4日の刑執行に先立ち、12人は数か月間収監されていた。

 スマトラ(Sumatra)島の最北端に位置する保守的なアチェ州では、賭博や飲酒、同性愛者間の性行為などが犯罪とみなされ、罰としてむち打ち刑が適用される。

 世界最大のイスラム人口を持つインドネシアの中でも、シャリアが施行されているのはアチェ州だけ。公開むち打ち刑については、人権団体が残酷な刑罰だと非難しており、ジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領も中止を求めている。(c)AFP