【2月23日 AFP】スペインの裁判所は22日、レストラン格付け本「ミシュランガイド(Michelin Guide)」で一つ星を獲得したレストランで食事をした女性(46)が死亡したことを明らかにした。食中毒が原因だった可能性もあるという。

 女性は家族とともに、地中海沿岸のバレンシア(Valencia)にあるレストラン「リフ(RiFF)」で食事をした後、今月17日に死亡した。

 バレンシア裁判所の発表によれば、女性の夫と息子(12)も食中毒の症状を示していたが、その後、回復。女性が死亡する前の3日間に同店で食事した客29人も、嘔吐(おうと)などを訴えていたが、症状は比較的軽く、その後、回復したという。

 現在は予審判事が法医学調査と検視結果の報告を待っているという。

 2001年にオープンしたリフは、2009年にミシュラン一つ星を獲得。黒トリュフや高級キャビア、ロブスターなどの食材を使ったメニューを提供している。

 オーナーでドイツ人シェフのベルント・H・クノラー(Bernd H. Knoller)氏は、同店で当初行われた検査では、あらゆる衛生基準を満たしているとの結果が出たと主張する一方で、当局によるその後の検査にも協力していることを明らかにするとともに、「何が起きたのかはっきりするまで」閉店することを発表した。(c)AFP