【2月2日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)のアンソニー・デイビス(Anthony Davis)が1日、別のチームへのトレードを希望していることを明らかにしてから初めて公のコメントを発表し、ペリカンズでは自分にできることはやり尽くしたと考えていると語った。

 通算5度のオールスター選出を誇り、2012年ロンドン五輪では米代表メンバーとして金メダルを獲得したデイビスは、「自分のための時が来たと感じている」「この街、球団、ファンのためにできる限りの全力を尽くした。この競技をいつまでやれるか分からない。選手のキャリアは短い。そして、自分が前に進む時が来たと思っている」と語った。

「今は自分がピークであると感じている。最高のレベルでプレーできており、その力を発揮できていることを明確にしておきたい」

 労使協定に反してトレードを希望していることを表明したことによって、罰金5万ドル(約547万円)を科されたデイビスは同日、自身と代理人との見解として、これは「球団内」で対処する問題であると考えていると語った。代理人のリッチ・ポール(Rich Paul)氏は、メディアがうわさをかぎつけた際には、デイビスが退団を希望していたことを認めるにとどまった。

 25歳のデイビスはまた、トレード先としてロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)を挙げていたことは否定しており、「ペリカンズには行き先などは一度も提示していない。だから、その話がどこから来ているのか分からない」と話す一方で、代理人がレイカーズのスーパースターであるレブロン・ジェームズ(LeBron James)と同じであることが、何か関係しているかもしれないと指摘した。

 NBAのトレード期限は7日までとなっているが、デイビスはペリカンズと2020年まで契約が残っており、チームはシーズン終了を迎えるまでトレードを待つ可能性がある。(c)AFP