【1月28日 AFP】18-19イタリア・セリエAは27日、第21節の試合が行われ、終了間際にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のPKで勝ち越したユベントス(Juventus)が2-1でラツィオ(SS Lazio)を下し、2位との勝ち点差を11に広げた。

 エムレ・ジャン(Emre Can)のオウンゴールで1点を追う展開となったユベントスは、途中出場のジョアン・カンセロ(Joao Cancelo)の得点で同点とすると、終了2分前にロナウドがPKを決めて逆転に成功した。前節のキエーボ・ベローナ(Chievo Verona)戦でPKを失敗したロナウドは、今度は成功させて決勝点をマーク。アウェーで8試合連続ゴールを記録したロナウドは、リーグ戦の得点数を15に伸ばした。

 26日に2位ナポリ(SSC Napoli)はACミラン(AC Milan)と0-0で引き分けており、ユベントスはリーグ8連覇にまた一歩近づいた。

 前節ナポリに同じく1-2で敗れたラツィオはこれで2連敗。来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場権を獲得する4位と3ポイント差の8位に順位を落とした。

 ユベントスの主将ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)は、「60分間は今季最低のユベントスだった」とコメント。「逆説的だが、追う展開になってからチームは勝利のモチベーションを見いだした」

「チームには違いを作り出す選手がいる。(GKのヴォイチェフ・)シュチェスニー(Wojciech Szczesny)がとりでとなった。最後は相手にとって命取りなチームだった」

 3位インテル(Inter Milan)は35分、アルマンド・イッゾ(Armando Izzo)にこの試合唯一の得点を決められ、アウェーでトリノ(Torino FC)に0-1で敗れて首位との勝ち点差は19に開いた。

 また、ASローマ(AS Roma)は3点のリードを守りきれずアタランタ(Atalanta)と3-3で引き分けた。ローマはミランから4位の座を奪うチャンスだったが、ゴールラッシュを続けるドゥバン・サパタ(Duvan Zapata)を止められず勝ち点1の獲得にとどまった。

 エディン・ジェコ(Edin Dzeko)の2得点とステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)のゴールで3点を先に奪ったローマだったが、その後悪夢が待ち受けていた。

 ローマのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督は、「私をいら立たせるのはこのチームの継続性の無さだ。同じ試合の中であってもそうだ」と不満を並べた。

「同じ選手のチームが途中からこれほどまでに異なるパフォーマンスをするなんてばかげている」「引き分けでラッキーだった」

 前半3分に19歳のニコロ・ザニオロ(Nicolo Zaniolo)のアシストからリーグ戦では昨年10月以来のゴールを決めたジェコは、33分にはスティーヴン・エンゾンジ(Steven N'Zonzi)のパスに抜け出して2点目をマーク。ローマは40分にまたもザニオロのパスからエル・シャーラウィが3点目を奪ったが、直後にティモシー・カスターニュ(Timothy Castagne)に1点を返されて前半を3-1で折り返した。

 59分に元ローマのラファエウ・トロイ(Rafael Toloi)がアレハンドロ・ゴメス(Alejandro Gomez)のクロスに頭で合わせて1点差としたアタランタは、その3分後にサパタがPKを浮かせてしまい決定的なチャンスを逃したかに見えたが、その直後にサパタはここ8試合で14点目となるゴールを決めて追いついた。

 両チームは昨年8月も3-3で引き分けており、この試合ではローマが1-3から追いついた。アタランタは4位と3ポイント差の7位につけている。(c)AFP/Emmeline MOORE