【1月12日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)の新女王となった大坂なおみ(Naomi Osaka)は12日、自分が生まれながらの内気な性格であることから、オフシーズンの重要な目標はもっと自信をつけて成長することだったと明かした。

 好感が持てるキャラクターで知られる21歳の大坂は、昨年の全米オープン決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破り、突如として世界中から脚光を浴びるようになった。この大躍進によって、大坂は母国をはじめアジアや次世代の女子選手を代表するテニス界の新しい旗頭となり、現在はそれに恥じない存在になるべく懸命に努力している。

 オフシーズンにはトレーニングに集中しながらも、四大大会(グランドスラム)の優勝者になったことで生じたコート外での責任にも、以前よりうまく対処できるように励んでいたという大坂は、ポーランドのマグダ・リネッテ(Magda Linette)との初戦で幕を開ける全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を前に記者会見に臨み、「自分にとって最大の目標の一つは、もっと人として成熟すること」と語った。

「ある意味では成長を感じているけれど、他の面では精神的に3歳児のようなところがあるでしょう? オフシーズンには、そうした部分をなくすようにすることが最大の目標だった」

 フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で優勝したことによって、大坂は以前よりもメディアへの露出が増えて大勢の前で話すことには自信がついてきたものの、一対一での会話は今でも苦手だという。

 メディアとの会見では前よりもリラックスしているように見えると指摘されると、大坂は「記者会見では、質問される側だから苦痛はない」「だけど、『こんにちは、元気?』とか、ちょっとした会話をしなければならないときには、その後どうすればいいのか分からない」とコメント。そうなってしまった場合にはどうするのか聞かれると、「ただ、『ええ、大丈夫』と言って立ち去るだけ」と答えた。

「だけど、前よりも人と話をすることには慣れてきたと思う」「人と話すことが避けられない立場になっている。そういう状況からは、もう逃れられない」