全米女王の大坂、GSでの高い注目度にも平常心で前進
発信地:メルボルン/オーストラリア
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【1月12日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)女子シングルスを制した大坂なおみ(Naomi Osaka)が、四大大会(グランドスラム)の新女王になった重圧を感じているとすれば、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)を前にそれをうまく心に秘めていると言える。
世界ランク4位として豪メルボルン(Melbourne)に乗り込んでくる大坂は、昨年のフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に番狂わせを演じ、21歳にして女子テニス界のトップ選手に名乗りを上げた。
ところが大坂にとって初めてのグランドスラム優勝は、理想的な形とは程遠いものだった。セレーナが審判に激高する騒動を起こして飛躍の舞台を台無しにされると、試合後には思わず涙を見せる場面があり、自分の置かれた状況に打ちのめされてしまうと心配された。
初めてメジャー大会を制した日本人選手としての重圧に加え、その快挙によってもたらされた周囲の騒ぎによって、大坂に対してはスポットライトを浴びることに疲れ果ててしまったと不安の声が上がった。
しかし、ニューヨークで経験した複雑な感情は過去に追いやり、大坂は次世代を担う女子選手の旗頭として現在の立場を大いに楽しんでいるように見える。