【1月6日 AFP】テニスの男女混合国別対抗戦、第31回ホップマンカップ(Hopman Cup XXXI)は5日、8日目が行われ、スイスが2勝1敗でドイツを下して優勝を果たした。スイスのロジャー・フェデラー(Roger Federer)は史上最多3回目の大会制覇を達成している。

 今大会限りでの廃止もうわさされるホップマンカップは、最後に最大の見せ場が訪れる展開となったが、その中でベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)と組んだフェデラーがアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)とアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)のドイツを退け、2年連続3回目の優勝を飾った。

 フェデラーの大会初優勝は2001年で、パートナーはマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏だった。またスイスの優勝は通算4回目で、これは6回の米国に次ぐ歴代2位タイの記録となる。

 昨年と全く同じ顔ぶれとなった決勝は、第1試合の男子シングルスでフェデラーがズベレフを6-4、6-2のストレートで下し、スイスが先行したものの、ドイツもケルバーが粘るベンチッチとの接戦を6-4、7-6(8-6)で制し、勝負は混合ダブルスに持ち込まれた。

 そして混合ダブルスでは、両者1セットずつを奪って迎えた最終セットでタイブレークに突入すると、ポイント4-4で次の1本を取った方が優勝という劇的な局面を迎えた。

 それでも勝負を決めたのは、やはりこの試合でも支配力を発揮していたフェデラーだった。最終セットでは自身のサービスゲームから優勝を決めるチャンスを逃していたフェデラーだったが、最後はそのフェデラーのサーブから、長いラリーの末にズベレフのバックハンドがネットにかかり、スイスが4-0、1-4、4-3(5-4)で勝利を収めた。

 フェデラーは優勝に記録というおまけが付いたことを喜び、「記録のためにここへ来たわけじゃないが、とてもうれしい」「連覇できたし、非常にスリリングだった。マッチポイントだけでなく、この1週間すべてがね」とコメントした。

 一方、マッチポイントを2本握りながらタイトルを逃したズベレフは、受け止めるのが難しい敗戦に落胆しながら「チームとして本当に勝ちたかった」「あと少しだった。あと1本だったのに」と話している。(c)AFP