■「白人の優位性」を死守

 ケリー氏の発言は、人種差別問題の氷山の一角にすぎないとレナード氏は指摘する。見苦しい歴史の一部を否定し、「白人の優位性」を断固として守ろうとする米国人は、常に一定数存在するというのだ。

 レナード氏は、「この国の人種差別の歴史を直視するのを避け、今日における人種問題の重要性を理解しようとしない人がいる」としながら、「私たち白人は、このような出来事が黒人を傷つけ、苦しめるという彼らの話に耳を傾けるべきだ。これは感情を傷つけるだけでは済まない」述べる。

 また、「こうした出来事が日常の人種差別や、いつまでも残る不平等につながっている」ことにも言及した。(c)AFP/ Inès BEL AIBA