■「仮装ポリス」と主張し、批判の的に

 黒塗りメークをめぐっては、これまで何度も議論になっている。にもかかわらず、ケリー氏は10月23日に放映されたトーク番組で、特定の仮装を問題視する人々を「仮装ポリス」と呼び、批判した。

「つまり、ポリティカル・コレクトネス(偏見や差別を含まない中立的な発言や行動)が行き過ぎている。自分の方が偉いと思っている誰かが、やってもいい仮装と、やっては駄目な仮装についての規則を作っている」とケリー氏は述べ、「人種差別主義者とは誰のこと? ハロウィーンで白人がブラックフェースにしたり、黒人がホワイトフェース(白塗り)にしたりすると、トラブルに巻き込まれることは間違いない」と続けた。彼女は白人だ。

 ケリー氏の人種に関する発言が問題視されたことは、今回が初めてではなかった。FOXのニュース番組の司会を務めていた2013年には、サンタクロースとキリストは白人だったと発言し、激しく非難されたことがある。

 問題発言の翌日、同番組に呼ばれたアフリカ系政治コメンテーターのローランド・マーティン(Roland Martin)氏はこう語った。「ダイアナ・ロスの仮装をしたかったら、彼女のような衣装を着て、顔を黒塗りにしなければいい」

 問題視された発言についてケリー氏は、比較的早いタイミングで謝罪した。しかし、すでに手遅れだった。問題発言の3日後、「メーガン・ケリー・トゥデー」は打ち切りとなった。