【12月5日 東方新報】中国証券監督管理委員会(CSRC)は11月30日夜、スイス最大の銀行であるUBS AGが保有する瑞銀証券(UBS Securities)の持ち株比率を51%まで引き上げ、UBS AGが瑞銀証券の主要株主となることを許可したと発表した。「外商投資証券会社管理弁法」の施行後、初めて許可を得た外資中心の証券会社だ。

 変更前の瑞銀証券の持ち株構造は、北京国翔(Beijing Guoxiang)33%、UBS24.99%、国電資本(China Guodian Capital Holdings)14%、広東省交通集団(GDCG)14.01%、中粮集団(COFCO)14%だった。瑞銀証券がCSRCに持株変更申請を提出してから許可を受けるまでに要した日数は、212日間だった。

 CSRSは4月28日、「外商投資証券会社管理弁法」を発表し、外資の持株比率を最大51%まで引き上げることを許可するとした。同時に、条件に符合する海外の投資者は同「弁法」および「服務指南」の要求に基づき、CSRSに対しマジョリティ株主の変更あるいは合弁証券会社設立の申請資料を提出できるとした。この後、外資機構が続々と申請資料を提出した。野村ホールディング(Nomura Holdings)などが5月8日、CSRSに外商投資証券会社の設立申請材料を提出し、持ち株比率は51%としている。(c)東方新報/AFPBB News