【11月29日 AFP】サッカーアルゼンチン1部リーグ、リーベル・プレート(River Plate)のロドルフォ・ドノフリオ(Rodolfo D'Onofrio)会長は28日、ボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)のダニエル・アンヘリチ(Daniel Angelici)会長に対し、自分が「約束」したことに従って、延期となっているリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2018)決勝の第2戦を行うことを求めた。

 リーグの宿敵同士であるリーベルとボカの決勝第2戦は、当初ブエノスアイレスで24日に行われる予定だったが、ボカの選手が会場となるエスタディオ・モヌメンタル(Estadio Monumental)へバスで向かっている途中でリーベルのファンに襲われて負傷し、試合は順延となっていた。

 両クラブの会長は、リーベルが不当なアドバンテージを得ることを防ぐために試合を延期することで合意した。しかし、アンヘリチ会長は大会を主催する南米サッカー連盟(CONMEBOL)に対し、リーベルを失格にして第2戦を行わずにボカの優勝を確定させるように申し出た。

 ドノフリオ会長は記者会見で、「ボカの会長がこれを見ていたら、もう終わりにしよう。申し立てをやめてプレーするんだ」「試合をやろうじゃないか。物事をたくらむのはやめよう。あなたは私と(合意書に)サインしたのだ。私とCONMEBOLの会長(アレハンドロ・ドミンゲス〈Alejandro Dominguez〉)に約束したのに、あなたはやってはならないことを行っている」と述べた。

 両クラブが2-2で引き分けたボカの本拠地ラ・ボンボネーラスタジアム(La Bombonera Stadium)での第1戦から、2週間後に行われる予定だった第2戦は、当初25日に延期されていたが、ボカがプレーを拒否して見通しが立たなくなった。同クラブの選手はリーベルのファンによる投石で飛び散ったバスの窓ガラスの破片で負傷したり、煙を吸い込んだりするなどの影響が出た。

 パラグアイの首都アスンシオンで27日に行われたCONMEBOLの会合には両クラブの会長が出席し、リベルタ杯決勝第2戦は12月8日、あるいは9日にアルゼンチン国外で行われることが発表された。しかし、アンヘリチ会長は同日、ボカとして「決勝をもう一試合やるつもりはない」と述べると、必要であればスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する構えを見せた。(c)AFP