【11月25日 AFP】18-19フランス・リーグ1は24日、第14節の試合が行われ、カーン(SM Caen)を下したASモナコ(AS Monaco)のティエリ・アンリ(Thierry Henry)監督が就任後の初勝利を挙げた。パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)がけがで不在だったが、いつも通り勝利して首位を快走している。

 モナコはラダメル・ファルカオ(Radamel Falcao Garcia)が直接FKから決めた1点を守り切り、1-0の勝利を収めた。54分にファルカオの巻いて落とすFKが決まると、選手たちは喜びを爆発させ、ピッチ脇のアンリ監督も笑みを浮かべた。

 監督は試合後「チームはよくやった。きれいな試合ではなかったかもしれないが、ファンも含め、われわれには勝利が必要だった」「スタイルは基本的には重要だ。しかし、今のわれわれにとってスタイルは後回しだ」とコメントした。

 ファルカオの今季リーグ戦5得点目で逃げ切ったモナコは、これでリーグ開幕節以来となる公式戦の勝利を飾り、アンリ監督は就任後7試合目にして初白星を挙げた。

 しかし、ここまでのスランプがたたってチームはリーグ19位に沈み、アンリ監督もそもそも厳しいスタートだったところに、けが人が続出して苦戦を強いられている。監督は「これはほんの第一歩で、この先まだたくさんの試合と戦いが待っている。チームに満足している。なかなか頑張りが報われない中で、選手はきょうもハードワークしてくれた」と話した。

 一方で首位を独走中のPSGは、15位のトゥールーズ(Toulouse FC)を相手にボールは支配しながらも得点機をつくれずにいたが、内容が低調な中でもエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)がゴールを決め、1-0で開幕からの連勝を14に伸ばした。

 この後28日には、本拠地にリバプール(Liverpool FC)を迎える欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)の大一番が待っている。PSGが入っているグループCは、首位のナポリ(SSC Napoli)とリバプールをPSGが勝ち点1差で追い、グループ突破へ向けた争いが最も激しくなっている。

 それだけに、チームとしては代表戦で負傷したネイマールとエムバペの回復具合が非常に気になるところだが、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は、リバプール戦での復帰を「楽観している」と話している。

「(金曜日<23日>よりも)さらに楽観的になっている。2人とも、きょうは個別練習ができた。26日には全体練習に合流できるのではないかと思っている」 (c)AFP/Terence DALEY