【11月7日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は6日、グループA第4節が各地で行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)がボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に2-0で勝利し、決勝トーナメント進出の望みをよみがえらせた。

 約2週間前、アトレティコはドルトムントに0-4で敗れ、ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督就任後では最も点差のついた黒星を喫していたが、今回の一戦はホームのアトレティコが終始主導権を握るという対照的な内容となった。

 サウル(Saul Niguez)とアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)が前後半にそれぞれゴールを決め勝利したアトレティコは、クラブ・ブルージュ(Club Brugge)との勝ち点差を5に広げ、決勝トーナメント進出をほぼ手中に収めた。

 アトレティコはドルトムントと勝ち点9で並んでおり、たとえ最終節でクラブ・ブルージュのホームに乗り込むアトレティコがやや難しい仕事を残しているとはいえ、1位も視野に入っている。

 敵地でドルトムントに敗れた後、アトレティコは3日に行われたスペイン1部リーグでも低迷するCDレガネス(CD Leganes)と引き分けており、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)やディエゴ・ゴディン(Diego Godin)、コケ(Jorge Resurreccion Merodio ‘Koke’)といった選手を負傷で欠く中でのこの結果は、チームの士気を大いに高めるとみられる。

 一方のドルトムントは、ドイツ・ブンデスリーガ1部でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とのホームでの一戦を10日に控えており、選手たちは気持ちはそちらに向いていたのか、2週間前にみせていた活力に欠けていた。

 また同じグループAでは、不調のASモナコ(AS Monaco)がホームでクラブ・ブルージュに0-4で大敗し、2試合を残し敗退が決まった。

 クラブ・ブルージュはハンス・ヴァナーケン(Hans Vanaken)がPKを含む2点をマークすると、ウェスリー(Wesley Moraes)が追加点を挙げ、開始24分で3点をリードし、85分にはルート・フォルマー(Ruud Vormer)が4点目を決め試合を終わらせた。モナコはチャンピオンズリーグのホームゲームでは、最大点差を付けられた黒星を喫している。

 敗退が決まったモナコは、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)の32強に進むグループ3位の座を争うことになる。

 先月、レオナルド・ジャルディム(Leonardo Jardim)氏の後任としてティエリ・アンリ(Thierry Henry)監督を招へいしたモナコは、これで指揮官交代後5戦未勝利となり、チャンピオンズリーグにおける連続未勝利数は12にまで伸びた。

 アンリ監督は「相手のリードに対処する方法に心配している。序盤は良かったが、1度リードを許すと選手たちはプレーするのをやめた。それが少し心配だ」と述べた。

 またアンリ監督は、11日に行われるリーグ戦でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のホームに乗り込むのを前に「われわれは努力し、軌道修正しなければならない。これからはリーグ戦に集中していく。PSGを止める方法を見つけられればいいね」と話した。

「今は、最悪のこともあり得ると自分に言い聞かせている」 (c)AFP