【11月26日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)は25日、ワールドグループ決勝が行われ、クロアチアが前回覇者のフランスを3勝1敗で破り、2005年以来2度目の栄冠に輝いた。

 クロアチアはマリン・チリッチ(Marin Cilic)がリュカ・プイユ(Lucas Pouille)に7-6(7-3)、6-3、6-3のストレートで勝ち、優勝を決めた。これでクロアチアはシングルスで3勝を挙げ、予定されていたボルナ・チョリッチ(Borna Coric)対ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)の第5試合はデッドラバーとなった。

 2016年大会では王手をかけた状態で第4試合に臨みながら、アルゼンチンのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro)にフルセット負けを喫し、優勝を逃していたチリッチは「夢のような週末だ。週末を通して良いプレーをしたいと思っていた」「僕たちは(シングルスの試合では)サービスブレークさえ許さなかった」と語った。

 来年から大会フォーマットが抜本的に変更されるため、現行の形式で行われる決勝は今年が最後になることについて、チリッチは「そのことが一層、今回の優勝を特別にしてくれる」と付け加えた。

 また、7月に行われたサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝でフランスに苦杯をなめたクロアチアにとっては、ある意味でリベンジを果たした形となった。ジェリコ・クラヤン(Zeljko Krajan)監督も「ザグレブに戻るのが待ちきれない。サッカー選手たちがW杯から帰ってきたときのようにね」と喜んだ。

 一方のフランスはシングルスで一度も勝てず、ダブルスで1勝を挙げるにとどまった。プイユは「彼らの方が上回っていたし、相手をたたえるしかない」と言い訳をせず、「それなりに良い試合ができたが、全ての面でチリッチが上手だった。去年はうれし泣きだったが、今年は悔し泣きすることになった」と付け加えた。(c)AFP