【11月20日 AFP】欧州連合(EU)は、19日に開いた閣僚理事会で、英国と合意したEU離脱(ブレグジット、Brexit)協定案を承認した。EUのミシェル・バルニエ(Michel Barnier)首席交渉官と輪番議長国オーストリアは、同案は25日に開かれるEU首脳会議に提出され、各首脳が署名すると述べた。

 オーストリアのガーノット・ブルーメル(Gernot Bluemel)欧州問題担当相は、「最初の難しい段階は終わった」とする一方、「欧州政治の苦痛に満ちた1週間が始まる」と指摘。「テーブルに離婚届がある。45年間の困難な結婚生活が終わろうとしている」と述べた。

 英国は来年3月29日にEUを離脱するが、その後も1年9か月は欧州単一市場にとどまる。双方はその間、主要経済パートナーである英・EU間の貿易関係を破綻させないため、さらなる合意を目指して交渉を続けるが、合意できない場合、英側は1回限りの交渉期限延長を要請できる。

 だがバルニエ氏は、延長の可能性を残すよう求めたのはテリーザ・メイ(Theresa May)首相率いる英政府の方だと強調し、「無期限はありえない。期限を定める必要がある」と警告した。(c)AFP/Dave Clark and Cedric Simon