【11月17日 AFP】英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相が欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)合意案の維持と保身に努めるなか、残った最後の離脱派有力閣僚らは16日、首相への支持を表明した。

 前日には離脱の条件をめぐる合意草案に反発し閣僚ら4人が辞任、議会も草案を非難していた。首相率いる与党・保守党からは首相の不信任投票を要求する動きも出ている。

 その中で2016年の国民投票で離脱派の運動「ボート・リーブ(Vote Leave)」の急先鋒だった、マイケル・ゴーブ(Michael Gove)環境相の動きに注目が集まっていた。

 閣僚仲間が辞任するなか沈黙を貫いていたゴーブ氏は16日、メイ首相を信頼しているかと問われ、「全面的に信頼する。われわれが将来、正しい合意を得るのに集中することは、極めて重要だ」と答えた。

 保守党内のEU懐疑派は、メイ首相の不信任投票を求める書簡を提出しメイ氏の追い落としを狙っている。

 だが離脱派のもう一人のリーダー的存在であるリアム・フォックス(Liam Fox)国際貿易相も、首相と離脱合意案への支持を表明。同氏は「合意が全くないよりはある方が良い。経済界は確実性を必要としている」と述べ、「今われわれに必要なのは安定性だ」と強調した。(c)AFP/Robin MILLARD