【11月20日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は19日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ1では、オランダが後半アディショナルタイムにビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)が得点を挙げ、2点ビハインドからドイツと2-2の引き分けに持ち込んだ。この結果、劇的な巻き返しを見せたオランダが同組首位に浮上し、準決勝進出を決めた。

 独ゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)で行われた試合では、オランダが最後の6分間で2得点を奪い、W杯ロシア大会(2018 World Cup)王者のフランスも抑えて強豪ぞろいのグループを勝ち抜いた。対するドイツは、後半に冷静さを失ったことが響いた。

 オランダは前半、ティモ・ヴェルナー(Timo Werner)とリロイ・ザネ(Leroy Sane)にゴールを許して2点を追う展開となるも、85分にクインシー・プロメス(Quincy Promes)が1点を返すと、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)に所属するDFファン・ダイクの同点弾によって逆転での勝ち上がりを決めた。

 オランダを率いるロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、「とても難しい試合だった。前半のドイツは抜け目なく、素早い攻撃を見せた」と認めた上で、「後半になって反撃を始め、プレッシャーをかけた」「そのまま相手も試合を終えるチャンスがあったが、うちの選手たちが見せた戦いぶりや姿勢は勝ち点に値するものだった」と続けた。

 オランダが同組1位として準決勝に駒を進めるには、引き分けという結果で十分だった。グループ1ではフランスが2位になり、最下位のドイツはこの試合の前にリーグBへの降格が決定していた。

 一方、敗れたドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「この結果に対してがっかりしているのは確かだが、今回の代表ウイークではネガティブな要素以上にポジティブな要素が確認できた」「徹底的にやられてしまったし、悔しい」と述べた。「選手たちは試合の大部分で良いプレーを見せたが、2-0とリードしてからのゲームの締め方を学ばなくてはならない」 (c)AFP