【11月19日 AFP】サッカー国際親善試合が18日に行われ、スペインがボスニア・ヘルツェゴビナに1-0で勝利したが、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)での敗退が決まったチームの雰囲気を高めるには不十分な内容となった。

 ホームのラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(Las Palmas de Gran Canaria)で行われた試合でルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が率いるスペインは、途中出場でA代表デビューを飾った21歳のブライス・メンデス(Brais Mendez)しかゴールを挙げることができなかった。

 UEFAネーションズリーグのリーグA・グループ4では、イングランドが終盤のゴールでクロアチアに逆転勝利を収めていた。これによってイングランドの首位が確定し、同組のスペインは準決勝進出の望みが消えたことを知った上でこの日の試合に臨んでいた。

 もし引き分けに終われば準決勝に進むのはスペインだったというイングランド対クロアチア戦のスリリングな結末は、見どころを欠いたこの親善試合とは正反対の内容だった。

 エンリケ監督は「ミスや、ツキのなさが響いて準決勝に進むことができなかった」とコメントした。「私は(イングランド対クロアチア戦が)引き分けで終わることを望んでいたが、もう欧州選手権(UEFA Euro 2020)の予選に気持ちを切り替えた。チームの状態は良いと思う」

 この日のスペインは、メンバーを入れ替えて若い選手を多く起用。15日に行われた敵地でのクロアチア戦に出場した選手で先発したのは、イスコ(Isco Alarcon)とダニ・セバージョス(Dani Ceballos)だけだった。エンリケ監督は「後ろに引いて守るチームとの試合はいつだって難しい。チームに未来があることを確認できたのはとても良かった」と付け加えた。 (c)AFP/Thomas ALLNUTT