【11月19日 AFP】UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)は18日、各地で試合が行われ、リーグAのグループ2ではホームのスイスがベルギーに5-2で劇的な逆転勝利を収め、準決勝進出を決めた。

 序盤にトルガン・アザール(Thorgan Hazard)に2点を決められ、準決勝に進むには2点差以上での勝利が必要になったスイスだったが、リカルド・ロドリゲス(Ricardo Rodriguez)のPKとハリス・セフェロヴィッチ(Haris Seferovic)の2ゴールで逆転に成功し、前半を3-2とリードして折り返した。

 すると62分、シェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)のクロスにニコ・エルヴェディ(Nico Elvedi)が頭で合わせると、終盤にはセフェロヴィッチがダメ押しの追加点をマークしてハットトリックを達成。スイスが驚きの大逆転勝利を収めた。

 スイスのヴラディミル・ペトコヴィッチ(Vladimir Petkovic)監督は「選手全員を祝福したい。精神的に素晴らしい反応を見せてくれた。決して諦めず、常に自分たちを信じていた」と述べた。「選手たちは意志や知性を持ってプレーした」

 大量のゴールが生まれたスリリングな試合を制したスイスは、欧州王者のポルトガルやイングランドと共に来年6月の準決勝へ進むことになった。なお、同ラウンドに進む最後の1チームはフランスかオランダのどちらかで、19日に決定する。

 一方、ロベルト・マルティネス(Roberto Martinez)監督が率いるベルギーは、準決勝で敗れたW杯ロシア大会(2018 World Cup)後から続いていた連続無敗数が6でストップすることになった。

 マルティネス監督は「チームは守り方を忘れてしまい、スイスに逆転の機会を与えてしまった」と振り返った。「かなり楽しんでいたし、本当にこの組の首位に立ちたかった。この悔しさを味わったことで、欧州選手権(UEFA Euro 2020)の予選が始まる時にはチームはより集中できるだろう」 (c)AFP/Jed Court