生後間もない乳児、家屋に侵入したサルにさらわれ死亡 インド
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【11月16日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で、新生児が自宅からサルにさらわれ、後に死亡するという事件があった。地元警察が15日、発表した。
現場は、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されている観光名所のタージマハル(Taj Mahal)がある同州アグラ(Agra)。
地元警察幹部によると、12日夜に母親が自宅で生後12日の子にミルクを与えていたところ、サルが部屋に侵入。母親の腕の中から乳児をさらい、密集する家屋の屋根の上を跳んで行ったという。
近隣住民が追いかけたところ、サルは建物の屋根の上に乳児を放り出して逃げて行ったとされる。
同警察幹部によると、乳児は搬送先の病院で死亡が確認された。遺族が検視を拒否したため、放り出された際のけがなのか、かまれた傷によるものかなど、死因の特定には至らなかったという。
インドでは、猿神ハヌマーン(Hanuman)を信仰するヒンズー教徒がサルに餌をやることが多い。ただ生息地の縮小に伴い、攻撃的なサルが増えている。
全国統計はないものの、政府が首都ニューデリーで2016年に行った調査によると、サルにかまれた人は同年だけで1900人近くに上ったという。(c)AFP