【11月12日 AFP】18NFLは11日、第10週の試合が各地で行われ、前週に初黒星を喫したロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)が36-31でシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)に勝利した。

 前週はニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)に35-45で敗れたラムズだが、この日は勝利して今季の戦績を9勝1敗に伸ばした。死者も出ている山火事や、ラムズの練習施設近くで起こった銃乱射事件など苦しいことの続いた南カリフォルニアの人たちにとっても、勇気が湧く勝利となった。

 山火事では、ラムズのQBジャレッド・ゴフ(Jared Goff)の自宅も被害に遭い、他の多くの人と共に避難を強いられた。しかし、1分間の黙とうをささげた後の試合では、ゴフがパスで319ヤードを稼いでタッチダウンパス2本を決め、今季のシーホークス戦のスイープを決めた。

 セインツはまたしてもQBドリュー・ブリーズ(Drew Brees)が新たな記録をつくり、51-14でシンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)に大勝した。

 ブリーズはこの日、タッチダウンパス3本を含むパス25本中22本に成功し、265ヤードを獲得する見事なプレーを披露した。39歳のベテランは、これでキャリア通算のタッチダウンパス数を509本に伸ばし、ブレット・ファーブ(Brett Favre)氏を抜いてペイトン・マニング(Peyton Manning)と30本差の歴代2位に浮上した。

 NFL最強の攻撃力を改めて見せつけたセインツは、これで戦績を8勝1敗に伸ばしてNFC南地区首位を守っている。

 カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)も26-14でアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)を下し、好調を維持。2つのタッチダウンパスを通したQBパトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)が249ヤードを獲得し、9勝1敗でAFC西地区首位を走っている。

 セインツやチーフスが快勝を収めた一方で、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)は10-34でテネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)にまさかの敗戦を喫した。

 ペイトリオッツのQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は254ヤードを獲得したが、パス成功数は41本中わずか21本で、3回のサックを食らい、タッチダウンパスはゼロだった。対するタイタンズはこれで5勝4敗と勝ち星を先行させている。(c)AFP